専攻医募集のお知らせ

専攻医募集案内
▲専攻医募集案内 (クリックで表示)

令和7年度東京警察病院専攻医の募集を行います。
採用試験日:応募者へ個別に通知いたします。
募集の詳細につきましては、下記のとおりです。
→採用情報→専攻医募集要項→令和7年度東京警察病院専攻医募集要項

研修プログラムは下記を参考にしてください。
東京警察病院内科専門研修プログラム
東京警察病院救急科専門研修プログラム

専門研修について

貴方の求めるビジョンが「どこの医療機関でも通用する一流の専門医になる」ことであれば、東京警察病院はきっと貴方のお役に立てます。
忙しいかも知れません、辛いことを経験するかも知れません。でも、一流になるためにはこの環境を受け止め、貴方なりに活かし汗水流して苦労し、自分のものにする以外に方法はないのです。決して近道などありません。
当院は開院当時から医師の育成を担う教育病院として、数多くの臨床研修医を受入れその責任を果たし優れた医師を多数輩出してまいりました。
特に専門研修においては、代表的な各学会の「教育(修練)認定施設」として認可され、専門医等の資格を取得できる質の高い研修環境を提供しております。
専門研修後の進路も、医員として登用される機会もあり終了後の選択肢が広がります。
科(部)の交流も盛んで、専門医の資格も取得でき、年間休日数も他院と比較しても少なくありません。これらの研修環境を是非貴方のビジョンに活かしてください。
令和6年4月現在、内科、外科、整形外科、脳神経外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、救急科に計20名が勤務しています。

研修プログラム概略

内科 ・救急科 ・病理診断科 

内科専門研修プログラム

プログラムの目的と特徴

内科プログラム
内科専門研修に関するお問い合わせ:keisatsunaikaikyoku@yahoo.co.jp
※ご質問等、お気軽にお問い合わせ下さい。
東京警察病院 内科 医局長

一般目標

専門研修中に、日本内科学会および志望する専門分野の学会に所属して、その認定を受けるに足る十分な知識と技能を身につけ、同時に医師としての幅広い人間性を養っていくことを目標とします。

行動目標

具体的な研修内容は、各専門学会が提示しているものに準じ、専門医資格を取得するレベルに達することを目標としています。

研修概要

警察病院内科は以下の6つのグループに分かれておりローテートして各科で研修します。
○ 総合診療内科
○ 循環器内科
○ 消化器内科
○ 呼吸器内科
○ 腎、内分泌、代謝内科
○ 血液内科

指導医名簿

総合診療内科 菊池 猛 部長
循環器内科 笠尾 昌史 部長
消化器内科 小椋 啓司 部長
呼吸器内科 青野 ひろみ 部長
腎、内分泌、代謝内科 岡田 知也 部長
血液内科 荒井 俊也 副部長

各グループの研修内容

研修プログラム概略

 

総合診療内科

概要

部長:菊池 猛
医師数:常勤4名
資格等:日本内科学会総合内科専門医3名、指導医2名
日本内科学会認定内科医4名
日本神経学会認定専門医2名、指導医2名
日本腎臓学会認定専門医1名
日本循環器学会認定専門医1名

特徴

日本のようなストレス社会、高齢化社会では、日常診療での個々の訴えは多種多様です。それは基礎疾患の多様化や複雑化、認知症、新規治療による副反応などが増加し、複数の疾患を抱え込んでいるケースが増えているからです。このような状況下ではまず、内科全般を全人的にオールラウンドに診る必要があり、的確に鑑別診断した上で、高度な専門的医療が必要と判断すれば速やかに当該専門診療科に紹介することが求められます。ただ単に“広く浅く”診るイメージでは科としての用をなしません。具体的な根拠なくして各科に振り分けることはできませんので、“広く深く”を念頭に置き診療を進めます。時代の要請ともなっている総合診療内科医は今後確実に増加すると考えられます。

実績(令和元年度)

入院患者の主病名は肺炎が圧倒的に多く、その次に尿路感染症、パーキンソン病などの変性疾患と続きます。年間を通してみた延べ入院患者数は累計8300人余りで、認知症を含めた複数の疾患を抱えた高齢者が多く、それ自体で治療に難渋することがあり、また、家族の意向、退院経路、社会的サポートなどにも配慮すべきケースが多く見受けられます。一方、外来患者数は、初診・再診を含め累計21500人を超えます。疾患の内訳は、高血圧症、脂質異常症、糖尿病と言った生活習慣病、胃腸疾患、肝疾患が中心です。 前三者は心臓病や脳血管障害など重篤な疾患の要因となり、今後さらに患者数が増える傾向が予想されます。

到達目標

感染症や脳神経内科疾患など内科全般をみることができますので、症例は豊富です。その中で標準的な最善の医療を実践しながら、地域医療の即戦力になるよう経験を積み重ねていきます。また、内科学会関連を始め院内外活動の報告・発表を積極的に励行し、各科と協力して内科専門医資格取得を目指します。

循環器内科

概要

部長:笠尾昌史
医師数:スタッフ10名(常勤:6名、非常勤:4名)
資格等:循環器専門医5名、総合内科専門医5名、認定内科医5名(常勤医のみ)

特徴

当科は日本循環器学会認定循環器専門医研修施設であり、循環器専門医資格取得のための研修が可能です。
また実績に記すように豊富な症例を経験することが可能で、非侵襲的・侵襲的検査にも多く携わることができます。

実績(令和2年度)

当科の外来患者数は年間26079例、入院患者数は年間723例で、入院症例の約半数は緊急入院であるという特徴を有します。入院症例の内訳は、虚血性心疾患(急性心筋梗塞・狭心症など)が37%、心不全が32%、末梢血管疾患が6%、不整脈が10%と、この4分野で入院症例の大半を占めますが、その他稀な疾患を含む豊富な症例を経験することが可能です。
侵襲的治療については、冠動脈インターベンションが190件、末梢動脈インターベンションが44件、ペースメーカー移植・交換術が44件など、幅広く治療を行っております。
学会活動としては、日本循環器学会・関連学会の学術総会、各種研究会、他病院とのカンファレンスなどに参加するとともに、それらの場において積極的に発表を行っています。興味深い症例については、論文を作成し学会誌などに投稿しています。

到達目標

日本内科学会が定めるカリキュラムおよび日本循環器学会が定める循環器専門医研修カリキュラムに則り、日本内科学会認定内科認定医および総合内科専門医、日本循環器学会認定循環器専門医の取得を目指して、症例や検査、治療を経験すること目標とします。

カリキュラム

日本循環器学会が定める循環器専門医研修カリキュラムに則り、研修を進めていきます(カリキュラムは別添資料のとおり)。
3年目(専攻医1年目):内科各科のローテーション研修及び非侵襲的検査(心電図・運動負荷心電図検査・ホルター心電図検査・心エコー検査・心臓核医学検査・心臓CT検査・心臓MRI検査など)の検査法と判読を修得します。
4年目以降(専攻医2年目以降):病棟業務の他に侵襲的検査・治療(心臓カテーテル検査・冠動脈カテーテル治療・電気生理学的検査・ペースメーカー治療など)の助手(術者)としての修練を積むことになります。
その間、日本循環器学会、関連学会、各種研究会、他病院とのカンファレンスに参加するとともにそれらの場における発表も積極的に行います。さらに興味ある症例については症例報告を行います。

消化器内科

概要

部長:小椋啓司
医師数:常勤6名
資格等:消化器病学会専門医5名 指導医1名
消化器内視鏡学会専門医5名 指導医1名
肝臓学会専門医3名
がん治療認定5名

特徴

当科は消化器病学会認定施設、消化器内視鏡学会指導施設、および肝臓学会関連施設であり、各資格取得のための研修が可能である。

実績(令和元年度)

消化器科の1年間入院患者数は933人、内視鏡件数(院内全体)は上部6430件、下部3901件、ERCP107件、EUS93件であった。消化器科での主な治療手技は下記に示す。

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)  98件
内視鏡的ポリープ切除術       436件
消化管止血術           40件
消化管異物除去術           6件
胆管ステント挿入術        56件
胆管結石除去術          43件
経皮的胆膵処置            3件
EUS-FNA              4件

到達目標

上部消化管内視鏡、下部消化管内視鏡、腹部超音波検査など消化器内科領域の基本的な手技および知識を習得し、消化器内科医として自立できるレベルを目指す。
同時に内科学会認定医・専門医、消化器内視鏡学会専門医、消化器病学会専門医、肝臓学会専門医取得のためのトレーニングを行う。

カリキュラム

消化器病学会、消化器内視鏡学会、肝臓学会それぞれの専門医研修カリキュラムに則り、研修を進める。
3年目(専攻医1年目):内科各科のローテーション研修、上部内視鏡の研修をおこなう。
4年目以降(専攻医2年目以降):上部内視鏡に加えて、下部内視鏡(ポリペクトミー、EMR含む)、腹部エコーの研修を行う。基本手技の習熟度によりERCP、ESD、経皮穿刺のトレーニングも実施する。
研修終了後:さらに専門技術の習得を目指す場合、もしくは大学院への入学を選択する場合は、希望により関連施設である東京大学医学部附属病院消化器内科へ紹介することも可能である。

呼吸器内科

呼吸器内科紹介

呼吸器内科紹介

呼吸器内科紹介

カリキュラム

日本呼吸器学会の研修カリキュラムに則り、その内科的項目について研修を進めて参ります。
以下、その抜粋を示します。

総論 各論
Ⅰ.形態、機能、病態生理
Ⅱ.疫学
Ⅲ.主要症候と身体所見
Ⅳ.検査
血液一般検査および生化学検査
免疫学的検査
腫瘍マーカー
感染症の診断法
痰採取法(誘発痰を含む)と細胞診(細胞分画を含む)
その他の遺伝子診断法
胸部X線診断法:CT、MRIを含む
核医学的診断法
内視鏡検査および生検法
胸腔穿刺術
呼吸機能検査:動脈血ガス分析を含む
ポリソムノグラフィ
Ⅴ.治療
薬物療法(吸入療法を含む)
酸素療法(在宅療法を含む)
人工呼吸、レスピレーター(在宅療法を含む)
NIPPV、CPAP(在宅療法を含む)
胸腔ドレナージ
内視鏡的気道吸引
内視鏡的気管内異物除去
呼吸リハビリテーション
Ⅰ.気道・肺疾患
感染症および炎症性疾患
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
気管支・細気管支の疾患
アレルギー性疾患
特発性間質性肺炎(IIPs)
急性呼吸窮迫症候群・急性肺損傷
薬剤、化学物質、放射線による肺障害
全身性疾患に伴う肺病変
呼吸器新生物
睡眠時無呼吸症候群
その他(比較的まれな肺疾患)
Ⅱ.呼吸不全
急性呼吸不全
慢性呼吸不全
Ⅲ.胸膜疾患
胸膜炎
膿胸
胸膜中皮腫
気胸

腎、内分泌、代謝内科

概要

部長:岡田知也
医師数:スタッフ5名(常勤:5名)
資格等:腎臓専門医3名 指導医1名
透析専門医2名 指導医1名

特徴

当科は腎代謝科という名称で、腎臓内科と内分泌代謝内科を統合した体制で診療をおこなっている。 
日本腎臓学会認定教育施設、および透析医学会認定施設であり、各学会専門医資格取得のための研修が可能である。
腎疾患においては、腎炎、ネフローゼ症候群、急性腎障害、慢性腎臓病、電解質異常などの診断、治療、管理をおこなう。腎生検により病理診断の知識を深めることもできる。血液透析、特殊血液浄化療法の診療をおこない、維持透析患者の合併症管理に関し経験を深めることもできる。また尿路感染症の診療も当科で担当しており、多くの症例経験を得ることができる。
糖尿病については、急性合併症、血糖コントロールに関し経験を深める。
腎症の全ての病期において最適な血糖管理、腎症管理、合併症管理をおこなうことができる。
内分泌疾患については、下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎疾患の診断、治療について経験ができる。

実績

2022年度の入院患者は364例、うち糖尿病は108例(うち教育入院73例)、腎疾患162例、尿路感染症52例、その他42例である。腎生検は27例、透析導入は28例である。

到達目標

腎疾患、内分泌、代謝疾患の病態を理解し、診断、治療を学び、自ら実践できるようになることをめざす。内科認定医、総合内科専門医取得、腎臓専門医、透析専門医取得をめざす。

カリキュラム

日本腎臓学会、日本透析医学会の研修カリキュラムに則り、その内科的項目について研修を進めていく。

血液内科

概要

副部長:荒井 俊也
医師数:常勤1名
資格等:日本血液学会血液専門医1名、指導医1名
日本内科学会総合内科専門医1名(常勤のみ)

特徴

当科は日本血液学会の専門研修教育施設であり、血液疾患の急性期医療だけでなく、慢性血液疾患・高齢者血液疾患の経験を得ることができる。専門研修認定施設ではないため、当院のみで血液専門医取得に必要な3年間のサブスペシャリティ専門研修を完結することはできないが、うち1年分の研修を行なうことが可能である。
当科には常時10名前後の入院患者がおり、多くは急性白血病や骨髄異形成症候群,悪性リンパ腫といった白血球系疾患の患者であるが、赤血球系疾患,出血・血栓性疾患の患者も頻繁に入院していて、内科専門医としての幅広い経験を積むという観点からも貴重な機会を得ることができる。

到達目標・カリキュラム

日本内科学会の定める内科専門研修カリキュラムのうち、血液領域の研修項目について入院患者の診療を通して履修する。
血液領域のサブスペシャリティ専門研修を行なう場合には、日本血液学会の定める血液専門医目標カリキュラムについて入院・外来患者の診療を通して履修するほか、自ら経験した症例を日本血液学会および関連学会で発表し、論文化する。

救急科専門研修プログラム

研修期間 : 3年間

目的と特徴

軽症から重症救急まで、どんな救急患者にも怖がることなくきちんと初期対応ができ、さらに重傷管理もできるようになることを目標としています。
一般に必要な救急医療の知識と技術を修得することを目的するため、救急専門医をめざす方のみならず、他科の専門医をめざす方・将来の希望が決まらない方・その他開業前の方などにも対応できるようにも考えています。

詳細は以下の文章をご覧ください。
東京警察病院救急科専門研修プログラム

病理診断科

概要

部長 : 帯包 妃代
医師数: 常勤2名、非常勤8名
資格等: 病理・細胞診専門医1名、専門医研修指導医1名

専門医研修プログラムについて

病理学会では、2018年度から日本専門医機構に認定された新専門医制度でのプログラムをスタートしています。日本病理学会が、日本専門医機構と協力して、基幹施設と連携施設群から構成される専門研修プログラムを全国で立ち上げ、病理専攻医(病理専門医を目指す後期研修医)は、いずれかの専門医研修プログラムに属して3年間で必要な研修経験を終了した後、病理専門医資格認定試験を受験することになりました。
当科は以下の病理専門医研修プログラムの連携施設となっています。
1)東京医科大学病理専門研修プログラム
2)日本医科大学病理専門研修プログラム
3)東京都健康長寿医療センター病理専門研修プログラム
当科の募集専攻医は1名で、入職時に上記のいずれかのプログラムを選択します。各プログラムの特徴は当該基幹施設もしくは病理学会のweb上に公開されています。大まかに、東京医科大学・日本医科大学はほぼ全臓器の悪性腫瘍を学べること、健康長寿医療センターは特に神経病理に関する研修が充実していることが特徴です。将来のsub-specialityの選択の方向も念頭において選択することになります。
当科に在職することと複数の施設群からなる病理専門研修プログラムに属することの関連は「住所」と「勤務先」に喩えられます。雇用元である当院の規定に従って給与等の待遇が決められ義務も課せられます。日常業務は基本的に当科で行い、その実績は所属する研修プログラムの中に蓄積されます。一方指導医は、当科では経験が十分できない研修項目を中心に、基幹施設や他の連携施設での研修を、専攻医や研修先とも協議のうえ計画します(基幹施設での各種カンファレンスへの定期的な出席や、短期・中期のローテーションなど)。

当院の特徴と実績

当院は急性期外科系病院で、最近5年平均診療実績は、組織診5715.8件/年、細胞診5200.4件/年、術中迅速診断261.4件/年です。内訳で多いものは、消化器、呼吸器、乳腺、泌尿器、皮膚、一部の脳腫瘍、婦人科等です。また最近5年平均の病理解剖数12件/年で、そのほとんどを専攻医の研修実績に提供できます。CPCは8回/年行っています。
当科の特徴は、依頼検体の内容の他に病理診断部門システムにあります。当院のシステムの特徴は、肉眼・組織画像を無制限に病理レポートに添付できること、診断入力画面上で内視鏡の画像にワンクリックでアクセスできること、過去の症例の検索機能が優れていることなどです。従って、臨床情報と病理所見の関連を確認しながら診断しやすく、特定の疾患や病態につき、過去の症例をガラス標本や電子カルテまでたどらなくても効率的に学習しやすいという特徴があります。
また、細胞診断にも力を入れています。当科の臨床検査技師は代々全員が細胞検査士であることを伝統としており、細胞診断の学習環境として最適です。
職場の良好な人間関係、職員の高い満足度が質の高い医療の源泉であるという理念の元、安全・快適な労働環境や診断環境の整備につとめています。

到達目標

最短期間で病理専門医試験に合格することです。その後の進路については当科のネットワークを活用して広く検討できます。

施設見学歓迎

問合せ先・病院見学申し込み先

d.takagi@keisatsubyoin.or.jp 人事課専攻医採用担当宛メールでお願いします
TEL 03-5343-5611(内線14522)(人事課 高木)
病院見学の申し込みは、随時受付中