内視鏡センターについて
当院では、上部消化管内視鏡(GS)、下部消化管内視鏡(CS)、胆道内視鏡検査(ERCP)は内視鏡センターで一括して実施しています。検査は消化器内科・外科医師が担当し、消化器内視鏡専門医の監督の下に行われています。
内視鏡センターで診る主な病気
GS 胃がん・食道がん 胃・十二指腸潰瘍 胃炎 逆流性食道炎 など
CS 大腸がん 大腸ポリープ 憩室症 腸炎 など
ERCP 胆管がん 胆道結石症 膵がん 膵のう胞 など
内視鏡センターの診療内容と特色
消化管疾患の診断に内視鏡検査が有用であることは言うまでもありませんが、近年の内視鏡機器・技術の進歩により、診断のみならず治療の領域でも内視鏡の重要性は増しています。
胃癌・大腸癌・食道癌については、従来であれば外科的手術の対象となっていた早期の悪性病変に対する内視鏡的治療の適応範囲が広がり、患者様の身体的負担を最小限に抑えた治療ができるようになりました。
また胆道疾患の領域でも従来の診断目的のERCPはMRI検査で代用されるようになり件数が減っていますが、治療分野に関しては目覚しい発展を遂げています。総胆管結石症も内視鏡による治療により、短期入院で完治させることが可能になっています。
当院での消化器内視鏡検査件数は増加しており(詳細は別表参照)、平成29年度の診療実績は、上部消化管内視鏡6,870件、下部消化管内視鏡4,056件、胆道内視鏡239件でした。
当センターでは、全ての看護師が消化器内視鏡技師資格を既に取得済みもしくは取得準備中であり、スタッフ一丸となって安全で良質な検査の遂行に努めております。
消化器内視鏡検査を希望しても予約が数ヶ月先まで入らないという施設もあるようですが、当院ではご紹介の患者様には原則として2週間以内に検査を行い、迅速に結果をご報告しています。また症状のある患者様に対しては、予約枠以外でも緊急に検査が行えるよう体制を整えています。
医師紹介
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消化器科 部長
内視鏡センター長
小椋 啓司[専門領域]
消化器疾患[主な資格]
日本内科学会 総合内科専門医
日本消化器病学会 消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医・指導医
日本肝臓学会 肝臓専門医
日本消化管学会 胃腸科指導医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本ヘリコバクター学会 H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医
[学術論文]
・肝硬変患者における胃癌内視鏡治療の有用性
・ピロリ菌除菌治療の胃癌発生率の影響